しまねの民具100選

MINGU

ごあいさつ

 しまねミュージアム協議会では、平成16年度に文化庁の芸術拠点形成事業の支援を受けて、「しまねのミュージアム探検隊~77の謎に挑戦!!」というガイドブックを作成しました。 これは、加盟館がそれぞれ自慢の資料1点をクイズ方式で紹介し、それをきっかけにして各館に足を運んでもらおうとするものでした。 同時にホームページにも情報を盛り込み、検索が出来るようにしました。

そのような中で、美術館や考古資料のジャンルにも属さず、生活に密着し身近であるが故に、その大切さを忘れられてきた民具についてスポットをあてようという動きが出てきました。 民具は、昔の人々の知恵の結晶でありながら生活様式の変化により失われ、地域の開発により用をなさなくなってしまったものがほとんどです。

今回の「民具100選」は、今まであまり日の目を見なかった民具資料について100点を選んで作成したものです。 所有する加盟館から地域や生業により重要であるとして推薦してもらった資料です。 「もの」があふれている現在に生きる子供たちに、昔の人間の知恵やそれぞれの地域の特色ある産業に触れてもらい、未来への礎としてもらえれば幸いです。

凡例

  • 本資料は、文化庁が実施している平成17年度芸術拠点形成事業の支援を受けて作成したものです。
  • 本資料に掲載している資料は、平成17年度しまねミュージアム協議会に加盟している館が保管・展示している民俗資料から選択したものです。
  • 民具の名称は、県内でも地域により様々ですので、一般的と思われる名称を使用しています。
  • 各民具は、地域性や時期差などで種々ありますが、代表的なものを掲載しています。
  • 本資料の作成検討委員は、下記の通りです(敬称略)。
    • 浅沼 博(山陰民俗学会)
    • 隅田正三(山陰民俗学会)
    • 三宅博士(山陰民俗学会)
    • 村尾秀信(中村中学校校長)
    • 稲田 信(宍道蒐古館)
    • 浅沼政誌(島根県古代文化センター)
    • 本間恵美子(島根県立八雲立つ風土記の丘)
    • 平野芳英(荒神谷博物館)
    • 高屋茂男(島根県立八雲立つ風土記の丘)
  • 写真撮影 アイ・フォート 板垣 宏
  • 役職 平成17年当時