平田本陣記念館 松江藩主の本陣宿
平田本陣記念館は、平田町の旧家・本木佐家の母屋(上ノ間、次ノ間)と庭園、御成門に加え、現代茶室「悠々庵」、民芸展示館、展示館などがある博物館です。
本館は本木佐家の屋敷に用いられた材を多く使い、柱や梁は釘などの金物を使わない木組みで建築されています。時間の流れが緩やかに感じられる閑静な風情をお楽しみください。
松江藩主の御寝所とされる上ノ間は、1735(享保20)年に建てられたもので、御成門や杉苔が配された中庭とともに移築したものです。土佐光芳による天袋の襖絵や天井の鶴釘などから、往時の栄華がうかがえます。
本庭は、本木佐家から移築した出雲流の庭園です。主木のクロマツに常緑樹を配し、高く据えられた美しい配列の飛石と地表には奥出雲地方の粗い砂が敷き詰められています。また小高い裏山を借景としています。