島根県立美術館 建築とコレクション展示室
当館は、戦後日本を代表する建築家・菊竹清訓によって設計されました。その設計には、渚(なぎさ)が調和の中に豊かな表情をつくるというコンセプトが込められています。
宍道湖畔の景観と敷地のもつ特徴を生かし、波打ち際に盛り上がった「洲浜(すはま)」をイメージしたデザインが特徴的です。
エントランスロビーからは、宍道湖の眺望を楽しむことができます。来館者は建物に囲われた入り口から、湖に向かって北西の方向に美術館に入ります。これは、冬の強い季節風を避けるために考えられたものでした。太い柱は、築地松をイメージしています。
コレクション展(展示室1~5)では、収蔵作品を分野ごとに様々なテーマで展示しています。
展示室1の「水辺の展示室」では、当館の所蔵する「水を画題とする絵画」の名品を展示しています。
展示室2「北斎展示室」は、当館が誇る北斎コレクション・約1,600点の中から、北斎の版画作品や肉筆画など約40点を常時ご覧いただける展示室です(約1カ月ごとに全点展示替)。当館はいつ来ても北斎の作品をご鑑賞いただける、国内外でも数少ない美術館です。
「写真 撮影:髙橋菜生」