モニュメント・ミュージアム 来待ストーン・石の広場
来待ストーンのミュージアム前に広がる「石の広場」は、「三才谷の大岩」(みさいだにのおおいわ)と呼ばれていた来待石(凝灰質砂岩)の石切場跡(採石場跡)です。この石切場は、10軒の採石業者によって、明治中期から1955(昭和30)年ごろまで操業されていました。

来待石の石切場跡
石切場跡の絶壁は、高さが約25mあります。この絶壁にある斜めの筋模様は、「マサカリ」と呼ばれる道具を用いて、手掘りで来待石を切り出していた当時の痕跡です。
- ミュージアム前の絶壁
- 手掘りによる採石の痕跡
出雲地方の伝統的な石材である来待石は、建材・彫像・工芸品・生活用具などに加工して利用されてきました。また、来待石の石粉は、石見焼・石州瓦などの釉薬の原料としても使用されています。
- 伝統的工芸品「出雲石灯ろう」(道風型)
- 石の広場で展示している出雲狛犬(出雲唐獅子)
来待石の採石と加工についての詳細は、ミュージアムの常設展示や、宍道町ふるさと文庫3『来待石の採石と加工』(1990年)などで紹介しています。
- 絶壁を間近で見学できる石の広場のテラス区画
- 宍道町ふるさと文庫3『来待石の採石と加工』