しまねミュージアム協議会会長 挨拶
しまねミュージアム協議会は、それまでの歴史民俗系の施設を中心とした組織を発展的に解消し、2001年度に発足した新しい組織です。
現在県下の70館が加盟し、県内の美術、歴史民俗、動植物、地質など幅広いジャンルの展示施設を網羅しています。
様々な分野の施設がともに手を携えて県内博物館の新しい展示技術の研究や普及活動、総合的なPR活動などを行なうことを目的としています。
このたび協議会の共同事業の一つとして、県立美術館を中心に関係各館が協力して、「しまねバーチャルミュージアム」を作り上げました。
島根県が推進するブロードバンドによる全県WAN(Wide Are Network)を活かして、島根の博物館の活動を全国、世界へ情報発信しようというものです。
実在の博物館同様に、企画コーナーや学芸員の研究成果の発表などもこのバーチャルミュージアムを通して発表していきたいと考えています。
ミュージアム協議会は、これからも地域社会の知的・文化的水準の向上に寄与できるよう博物館の運営に努め、ネット上での情報発信にも力を注いでまいります。
皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
しまねミュージアム協議会の活動
しまねミュージアム協議会には、70館の加盟館があります(2002年度秋現在)。
しまねミュジアム協議会は、1990年にスタートした島根県歴史民俗資料館等連絡協議会という組織が発展的解消をして2001年6月に発足した組織です。
しまねミュージアム協議会は、多くの展示施設の連携、協力によって今後の活動をになう人材育成と展示施設の特色ある発展や地域の振興をめざし、次のような設立方針を持っています。
- 加盟間相互の協力による新しい展示活動
- 展示施設を利用した芸術文化活動の活発な導入
- 小・中学校の総合学習などとも連携した普及活動及び総括的なPR活動
- 地域の歴史文化の深い理解とそれに基づく21世紀の島根県の夢のある文化活動の創造に積極的な参加
そして、この方針を実現するために以下のような事業を行ないます。
- 展示施設共同によるPR等の情報発信
- 展示施設共同の企画による展示事業等の実施
- 展示施設の情報及び資料等の収集・紹介
- 展示施設の管理運営に関する調査研究
- 研修会・講演会の実施
- 会誌その他の出版物の刊行
- その他の必要な事業
なお、活動を具体化するために、各年度初めの総会で、会誌の発行、ポスターチラシの協力配布、PR誌の発行などが提案され、それらの活動が行なわれています。
しまねミュージアム協議会組織図
しまねミュージアム協議会は、次のような組織です。
しまねバーチャルミュージアムの企画コーナーの予定
しまねバーチャルミュージアムでは、2003年度以降次のような企画コーナーの作成を企画しています。
この企画コーナーはいずれも島根県内の美術館、資料館が所蔵する資料作品をもとに構成したもので、島根県の代表的な文化遺産の一端を見ていただくことができますが、それぞれの所蔵先で、生の作品をご鑑賞ください。
2003年度以降企画予定の作品案(タイトルはいずれも仮称)
- アジア大陸の成り立ちと島根のできるまで
- 砂鉄と共に歩んだ島根の鉄文化
- 島根出身画家をみる-洋画-
- 島根出身画家をみる-日本絵画-
- 島根の仏たち-仏教美術-
- 日本海の魚類・宍道湖の魚類
- 海・山・川の人たち-縄文世界をのぞく-
- 古代の技術職人-青銅器-
- 古代の技術職人-玉類-
- 古代の土木技術-古墳を築く